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なるかどうかわからないけど、今日も書くから作家だ

  • 作成言語: 韓国語
  • 基準国家: すべての国家country-flag
  • その他

作成: 2024-06-11

作成: 2024-06-11 15:43

否定的な考えを抱いて文章を書くなと言われたことがあります。「自分は失敗するだろう」「現実から逃げたい」といった考えを持つな、ということでした。



しかし、文章を書くことはそれほど単純ではありません。ある人は目標を達成するために、またある人は現実逃避のためにペンを執ります。どちらの動機が正しいかは、文章を書く人自身だけが知ることができます。重要なのは、肯定的であろうと否定的であろうと、まずは文章を書いているという事実です。



李基周(イ・ギジュ)作家の『普遍の言葉(ボピョンのダヌ)』で、彼はノートパソコンを開き、会社を脱出することを決意した日を振り返っています。彼の文章は、会社からの脱出という強烈な欲求から生まれました。このように、時には何かから逃れたいという気持ちこそが、新しい道へと導くことがあります。




なるかどうかわからないけど、今日も書くから作家だ

A moment of reflection_Raimundo de Madrazo y Garreta (スペイン、1841 - 1920)




文章を書くことは、思考を整理し、自分自身を表現する手段です。どんな考えを持っていようとも、文章を通してそれを世に送り出すこと自体が重要です。否定的な考えを肯定的な行動へと変えうる力を、文章を書くことは持っています。うまくいくかどうかにかかわらず、今日もまた文章を書くこと。それが、私たちが文章を書くことによって得られる最大の贈り物なのかもしれません。





▶ 最近でも、原稿を書くためにノートパソコンの電源を入れ、黒っぽいキーボードに手を置くと、会社を脱出することを最初に決意した日の記憶が鮮やかに蘇ります。

今振り返ってみると、あの時、私がそのような気持ちになることができたのは、作家になるという強い決意があったからというよりも、会社を脱出せねばならないという欲求が非常に強かったからだと思います。何かを目指そうとする気持ちではなく、何かから逃れようとする気持ちのおかげで、見慣れない道へと踏み込んだと言えるでしょう。

-李基周(イ・ギジュ)、普遍の言葉(ボピョンのダヌ)

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