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作成: 2024-05-05
作成: 2024-05-05 07:03
いつの間に夏がこんなに近づいたんだろう。季節を感じる間もなく、気がつけば時間はあっという間に過ぎている。数日前には、ふと君に安否を尋ねようとしたけど、手を止めてしまったんだ。君はきっと元気で過ごしているだろうという確信があったから。
日常は忙しいけれど、人生の香りは日に日に濃くなっている。振り返ってみれば、本当に感謝すべきことも多かったけど、変わった人や奇妙な出来事もたくさん経験したんだ。でも、君も知ってるよね。私を殺せないものは私をより強くするってことを。最悪の瞬間から最高の瞬間まで、全てが私の人生物語になる準備をしているよ。
君も覚えている?私たちが経験するすべての出来事が、私たちの文章の中で生き生きと蘇るって話した瞬間を。その日がもうすぐそこまで来てるんだ。
Girl with a bouquet of daisies (1897)_ジュール・シリル・カヴェ(フランス、1859–1940)
流れていく季節はすぐに熟し、暑く濃い夏になるだろうね。今年の夏は、私たちが少し大人になる季節になりそうだよ。君も、私も、お互いにどんな知らせを伝え合うのか、楽しみだよ。
残念だけど、私はもう再び忙しい日常に戻らなければならないんだ。初夏の陽射しがもう少しゆっくり過ごせと言うけれど、どうしてもやらなければならないことがあるんだ。いつも君の1日が穏やかな幸せで満たされることを願っているよ。
追伸。
少し前に話した嘘つき奥さん覚えてる?その奥さんを小説の悪役だと想像してみて。君はどんな表情をするか気になるな。君が言ったように、その奥さんは本当に悪い人なんだ。でもね、彼女のその尖った部分が、小説の悪役の悪事を構成するのに、どれほど役立っていることか。
その奥さんから受けた傷を思い出すのは、今もまだ辛く感じる。でも、私は文章を書く人間だろう?創作のインスピレーションは、私たちの周りの至る所に隠されているし。私たちには、傷をただ傷のままにしておくのか、それとも芸術に昇華するのか、常に選択の自由がある。そして、このような過程こそが、人生を芸術に変えていく、まさにその過程の一部だと考えているんだ。
あ、恐ろしい眼鏡博士の話のこと聞いたよね?それはまた今度話すね。
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